こんにちは。
アメリカに駐在4年目となり、帰任の話がチラホラ出てくるようになりました。
併せて、上司から今後のキャリアや出世について最近良く話して頂けるようになりました。
海外駐在経験者でないと、中々伺うことのできない話ですので、本日は少し紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- 海外駐在員のキャリアについて興味がある方
この記事のまとめ
- 海外駐在経験者は、どの階層でも出世している人が多い。
- しかしながら、海外駐在経験そのものが、要因とは言い切れない。
- ただし、出世に有利な環境は間違いなく揃っている。
結論: 海外駐在経験者は出世している人が多い
少なくとも私の会社では、海外駐在経験の有無と出世にはある程度相関がありそうです。
海外駐在を何回も繰り返す方やすぐ帰任させれられる方などもいらっしゃいますが、総合的に見れば間違いなく出世している人の割合が多いです。
そして、グローバル化が進んでいく今後は、その傾向が強くなっていくと考えてられます。
それでは、もう少し詳しく説明していきたいと思います。
事実: あらゆる階層で海外駐在経験者が主要ポジションについている
比較した階層
- 執行役員以上
- 部長レベル
- 主任〜課長レベル
執行役員以上
現在の執行役員を務めてられている方の8割くらいは海外赴任経験があります。
そのうち半分くらいは、現地法人の社長を務められた経験あります。
また、取締役クラスになりますと、大きい海外法人の社長を勤められ経験をお持ちの方が多いです。
取締役や社長に就任するレベルになりますと、何らかの大きな実績が必要となります。
本社の経営を任せる前準備として、海外子会社で、特に赤字であったり少し苦境に立たされているところを立て直すことができれば、経営能力の証明になります。
海外駐在中に大きな結果を残すことは、執行役員以上になるには大きなアドバンテージとなっているようです。
部長レベル
事業部に関して言えば、営業も開発も海外赴任経験者が部長職の半分くらいを占めています。
海外赴任される方は全社員の10%もいないと思いますので、明らかに割合が高いと思います。
(しかしながら、生産技術やコーポーレート部門に関しては、あまり傾向が無いように感じます。)
日本で課長職だった方が、赴任後に部長待遇の仕事をしてて、そのまま帰任時に部長になるというケースもありました。
主任〜課長レベル
主任や課長レベルであれば、海外赴任中に日本と同等程度以上のパフォーマンスを発揮すれば、高く評価してくれる傾向があります。
なぜなら、海外で日本の時と同じように働くこと自体がそもそも難しいからです。
理由としては以下のようなことが挙げられます。
結果を出しにくい理由
- 言葉の壁があってコミュニケーションが取れない
- 文化の違いがあって、日本の時と同じように人が動いてくれない
- 設備や機器、組織が日本の方がしっかりしているから
- 私生活でも日本と違いストレスが溜まりやすい
上記のように、日本で働くよりも難しいところがある中で、きちんとパフォーマンスを出すには相応の努力が必要に感じます。
働き方改革で組合員の残業代は大幅に減っているようですが、海外駐在員には全く関係がありません。
米山ゆたかも宮台伯馬も元々ハードワーカーということもありますが、実際に同期よりは数年早く昇格しています。
ただし、因果関係を示すのは難しい
出世と海外赴任に相関はありそうでしたが、因果関係を示すことは中々難しいです。
海外赴任したから出世したのか、出世しそうな人が海外赴任したのかが分からないからです。
手前味噌で申し訳ありませんが、海外赴任は元々ある程度評価が高い人が行く傾向があります。
ですので、もしかしたら今主要ポジションにつかれている方でも、海外赴任がなくても出世していたかもしれません。
それでも、出世に有利に働く環境は揃っていると私は思います。
出世に有利な点
- 幹部と近い距離で仕事ができる
- ワンランク上の業務を任されることが多い
- 仕事以外のスキルが付きやすい
私は赴任した時は平社員でしたが、現地法人の社長と直接仕事したり、本部長の方に日々業務報告を行なっていました。
日本にいた時は、課長の前でも少し緊張していたくらいだったので、最初の方は本当に心労の方が大きかったです。
高いレベルの結果や回答を求められる一方で、その分評価もして頂けます。
私はアメリカに駐在していますので、研究開発とは本来関係のない語学スキルも上がりました。
また、文化や人種、経歴の異なる人たちと一緒に働くことで、多様性やインテグリティを学ぶことができます。
まとめ
以上、海外赴任と出世について記事を書かせて頂きました。
海外赴任では、正直大変なことの方が多いです。
それでも仕事以外にも、現地での文化を学ぶ事ができたり、旅行にも行きやすくなったりします。
私個人的には自身のキャリア以外にも、今後の人生で大きくプラスとなるような経験ができていると感じています。
以上