アメリカ生活

海外駐在で苦労する人の特徴と対処方法

こんにちは。

アメリカに赴任してから4年目に突入しました。

日本人駐在員の中でも、

「楽しそうに働いている人」

「イライラしながら働いている人」

「陰鬱そうに働いている人」

など色んな方がいます。

 

私が実際に見たり、他の駐在員の方から聞いた話をまとめると、以下の特徴に当てはまる人が海外駐在で苦労される傾向があります。

 

海外駐在で苦労される方の特徴

  1. コミュニケーションを取るのが苦手な人
  2. 真面目すぎる人
  3. 日本のことが好き過ぎる人
  4. 英語が極端に苦手な人

 

どれか一つでも当てはまるとアウトというより、当てはまる個数が多いほど確率が高くなるイメージです。

実際に、英語が絶望的に下手な人でも持ち前の明るさとコミュニケーション能力で乗り切る人もいれば、

日本が大好きで真面目な方でも、すごい成果を出されている方もいます。

 

コミュニケーションを取るのが苦手な人

アメリカと日本ではコミュニケーションの仕方が全く違います。

例えば、日本人は「以心伝心」や「空気を読む」という言葉があるように、ハイコンテクストな文化です。

一方、アメリカ人は「言葉で明確にはっきりと伝える」ことを重要視するローコンテクストな文化です。

日本でよく聞くフレーズの、

「そんなの指示しなくても分かるでしょ?」

「何で言われる前にやらないの?」

などという言葉はアメリカでは通用しません。

 

明確で定量的なゴールを示さなければ、全く動きませんし、なんなら無能のマネージャーのレッテルを貼られます

日本の一部上場企業では、旧帝大クラスの方が揃っていて優秀な方が非常に多いです。

しかしながら、アメリカではそんな人材が揃っていないことの方が多いです(少なくとも私の会社では。。。)。

なので、メンバーとしっかりとコミュニケーションをとって個々の能力を見極め

その能力に応じた仕事を、納期を決めて割り振る必要があります。

そうしないと仕事も進まないですし、メンバーとの関係も悪くなる一方ですので、

コミュニケーションが一番重要なポイントと私は考えています。

 

真面目すぎる人

真面目過ぎる性格の方も苦労される方が多いです。

特に、日本でしっかりと成果を挙げられており、ハードワーカーの方は尚更苦労しているように思います。

 

真面目な人が苦労する理由

  • 部下にも同等レベルのパフォーマンスを求めるから
  • ミスを自ら挽回しようとするから

 

部下にも同等レベルのパフォーマンスを求める

ハードワーカーで成果を出し続ける方は、部下にも同様のレベルを求められる方が多いです。

しかしながら、アメリカ人は17時にきっちり帰りますし、バケーションをとって仕事が遅れることも気にしません。

それが雇用されている方の権利だからです。

日本人のように休日出勤したり、自らの身を削ることはほぼありえません

強制などしようものなら、パワハラで訴えられます。

評価面談をする際にも、日本人の私からすれば当たり前くらいのパフォーマンスでも、

まるで鬼の首を取ったようにアピールする人もいます。

なので、多くの方はレベルのギャップに悩まれていたように思います

 

ミスを自ら挽回する

真面目な方ほど、ミスを挽回するしようします。

顧客との納期や予算を達成する為に、日本人の方は本当に一生懸命働きます。

これは私の会社のメンバーの能力が低すぎるからも知れませんが、

「今回は運が悪かったから。」

「他の業務が忙しかったから。」

など平気で弁解します。

そして部下や同僚のミスや怠慢を、真面目な方が引き受けてしまいます。

そうすると、業務負荷が増えてしまいますし、不満感しか残りません。

 

むしろ部下の仕事を自らが手を出し始めると、アメリカ人からすれば非常に不満を持たれる方が多いです。

「自分の仕事を奪った!」と、プライドを傷つけることになります。

 

日本のことが好き過ぎる人

しっかりとコミュニケーションが取れて、マネジメントがしっかりできている方でも、

異国の地がそもそも合わないという方も苦労されています。

特に、会社の都合で赴任された方はそのような傾向があります

日本の食事や文化が好きすぎて、アメリカで仕事が上手くいってもプライベートが充実しない方はやはり辛そうです。

 

更にそれが単身赴任の方や独身の方であれば尚更です。

現地での友達ができなかったり、駐在員でも土日を一緒に過ごす方がいなければ、孤独しか感じません。

日本から物理的にも1万キロ離れており、頻繁に帰国することもできず、非常に辛そうにされている方も多々おりました。

 

英語が極端に苦手な人

冒頭でも述べましたように、英語の良し悪し自体は、そこまで大きな問題では無いと考えています。

ただ、英語の苦手意識が連鎖的に上記した3点を引き起こす場合がありました。

 

日本人同士では凄くコミュニケーションが取れる方でも、英語が凄く苦手で直接部下とコミュニケーションを取らない方がいました。

直属の部下に対しても、普段は適当に相槌を打っているだけですが、実は不満が溜まっており、

いつも違う日本人駐在員に仕事を振るか、彼らを通して指示を出していました。

そうすると、日本人駐在員とも直属の部下とも関係が悪くなり、全員がいがみ合ってるような関係になっていました。

 

あるいは真面目すぎる方ほど、キチンと英語を話さないといけないと考えてしまい、中々部下と直接コミュニケーションを取らない方がいました。

会話になると英語が無茶苦茶になってしまうので、仕事の指示はいつもメールのみ

そうすると、部下との距離がだんだん遠くなってしまいます。

 

対処方法

私の結論は、「お互い分かり合えるまで、とことん話す」です。

非常にシンプルな方法ですが、意外とできない人が本当に多いです。

私もあまり英語が得意ではなかったので、最初の一歩を踏み出すのが本当に勇気が入りました

それでも、何度も何度も話し合っていくうちに、相手側も私の下手くそな英語に慣れてきます。

スムーズに会話ができる感じになると、自信もつきますので、徐々に英語への苦手意識が薄れていきます。

 

ただ、同じくことを繰り返し言ったり、早口で英語で捲し立てられると本当に辛くなってきます。

日本人だと、「1を聞いて10を知る」こともありますが、

文化の違いや英語の下手さも相まって「100喋って10伝える」くらいの気持ちの方が、開き直って話せるようになります。

 

結局は人と人とのコミュニケーションですので、必ずしも英語力が求められる訳ではなく、

それよりも「伝えようとする姿勢、理解しようとする姿勢」が何より大切なのではないかと、日々感じております。

 

以上となります。

 


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米山ゆたか

30代前半でアッパーマス層達成し、30代半ばで準富裕層達成。 旧帝大院卒のメーカー開発マン。

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