アメリカ生活

アメリカに対する3つの誤解と失敗、教訓【駐在員生活】

こんにちは。

皆さんは、アメリカに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「自由の国」

「大らかでポジティブ」

などが一般的だと思います。

 

駐在生活でずーっと海外のメンバーと仕事をしていると、今まで抱いていたイメージと案外違うな?ということがチラホラ出てきました。

そして、その偏見のせいでちょっとした失敗もしてしまいました。

 

間違ったイメージその1: 言葉遣いとか気にせず、上司ともフランクな関係

失敗ポイント

step
1
最初は丁寧な言葉遣いを心がける

step
2
言い方が回りくどくなる

step
3
うまく意見が伝わらない

step
4
ハッキリとシンプルに物事を言うようにする

step
5
無礼な奴と認識される

 

アメリカでは上司に対してもファーストネーム(下の名前)で呼び合うのが一般的です。

Mr.とか「さん」をつけずに、非常に近しい関係だと感じていました。

赴任当初はそれに対してすごい違和感があり、日本人らしく丁寧な言葉遣いを心がけて接していました

挨拶のみならず、依頼をする場合や意見を伺う時にも、かなり遜った表現をしてきたつもりでした。

ただその結果、何がおきたかと言うと、全然意思疎通ができなくなりました

 

例えば、 議論の中で間違いだと感じた部分は、指摘したり意見しなければなりません。

開発職ですので多面的な意見交換は必要ですので。

日本語であれば、クッション言葉であったり遠回しな表現でやんわりと伝えることができます。

しかしながら、英語では文法や語彙力も全然でしたので至難の技です。

 

あまりにも、自分の意見が伝わらなかったので、結構ハッキリと物事を言うようにしました。

その結果、

Too straightforward (率直すぎる), disrespectful (失礼な)

と陰口を叩かれていることがわかりました笑

 

教訓: 英語は難しいけど、程よく丁寧な言葉を心がける

 

間違ったイメージその2: 褒めて部下を育てる

失敗ポイント

step
1
部下が失敗しても誉めまくった

step
2
どんどん仕事ができるようになった

step
3
更に誉めまくって昇進もした

step
4
新しいポジションで頭打ちになった

step
5
天狗になってスキルを磨かなくなり、会社を辞めた

 

アメリカは誉めて伸ばすのが当たり前、と言う勝手なイメージがありましたので、

赴任当初初めての部下に対しては、めちゃめちゃ誉めまくりました。

最初は失敗しても、グッと堪え、

上手くいけば、Genius, Amazing, Fanstasticなど徹底的に褒めて伸ばしました。

すると、どんどん新しいことにもチャレンジしていき、次々とスキルを習得していきました

すると、隣の部署から昇進のオファーがあり、あっという間に私の基から巣立っていきました。

 

ただ、昇進して難易度の高い課題を与えられると、壁にぶつかり乗り越えられず苦労していました。

いつもの如く、「君なら大丈夫」と励ましていると、

 

「僕を誰だと思っているんだ?」

「上司のマネジメントが悪いからだ!」

 

と、だんだん調子に乗り出し、他人のせいにしたり、周りの愚痴を言うようになりました。

完全に天狗になって、遂にはスキルを磨く努力もしなくなりました。

挙句の果てには度重なるコーチングを受けて、クビになってしまいました。。。

 

教訓: 褒めるだけが、部下の育成になるとは限らない。

 

間違ったイメージその3: たくさん喋ってコミュニケーションを取るのが良いこと

失敗ポイント

step
1
仕事中も同僚とたくさん話すようにした

step
2
仲良くなって仕事もしやすくなった

step
3
喋りすぎて仕事中の私語が問題になった

step
4
職場環境が悪化し、若手の半分が辞めていった

 

実際に、職場でコミュニケーションを取るのは非常に大事です。

ただし、そこに限度があることを理解できていませんでした。

 

赴任当初は、中々英語が話せない中でも一生懸命に輪に入ろうと、努力しました。

どこかでグッとみんなを引きつける話題は無いかと考えた末に実行したのが、上司の愚痴です

実際に効果はバツグンで、一気に同僚との距離が縮まりました。

仕事上でのコミュニケーションも取りやすくなりましたし、休日にもみんなで遊びに出かけるようになりました。

 

ただ、アメリカ人の中でも(特に年配の方は)、職場でぺちゃくちゃ喋ることをよく思わない人も一部います。

私の性格上、注意受けたら「はい、すみません。」で済ましていました。

ただ、この国の若い人たちは、みんな好戦的で徹底的に反論していました。

 

私も今まで、仕事中に喋ることを善しとしていましたので、中々周りのメンバーを注意できず、

段々と職場の環境は険悪なムードになっていきました。

 

そのせいで、若手の半分くらいは辞めていき、結果として業務負担がめちゃめちゃ増えてしまいました

 

教訓: コミュニケーションは大事だけど、節度と限度をわきまえる必要あり。

 

まとめ

振り返ってみると、上記した教訓は至って当たり前のことですね。

場所や国籍、文化は違えど、ある程度の教養を受けてきたなら、少し考えればわかることです。

安直な考えが偏見の元凶となり、結果として会社に不利益をもたらしてしまったのは、大いなる反省です。

 

駐在員生活で経験したことをこれからも発信していきたいと思います。

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米山ゆたか

30代前半でアッパーマス層達成し、30代半ばで準富裕層達成。 旧帝大院卒のメーカー開発マン。

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