こんにちは。
2021年のCES(Consumer Electronics show)に参加しました。
電動化や自動化、5Gなどの技術に加えて、エコ対策が今後のトレンドであることが伺えました。
また、バイデン大統領は就任してからすぐにアメリカもパリ協定へ復帰しました。
少なくとも2025年頃まで、「クリーンエネルギー」への技術投資は加速していくと個人的には思っています。
本日の記事では、クリーンエネルギーーには欠かせない材料である「銅」に投資できるETFとETNについて調べましたので、シェアしたいと思います。
こんな方におすすめ
- 銅ETFと銅ETNについて知りたい方
- 銅の今後の需要と供給について知りたい方
銅ETFとETNの比較
シンボル | CPER | JJC |
---|---|---|
区分 | ETF | ETN |
会社 | USCF | バークレイズ |
手数料 | 0.76% | 0.45% |
分配金 | 0.00% | 0.00% |
資産額 | $65.2M | $24.5M |
開始日 | 11/14/2011 | 01/17/2018 |
1年リターン | 23.90% | 22.98% |
3年リターン | 1.05% | -- |
5年リターン | 8.78% | -- |
10年リターン | -- | -- |
引用: Charles Schwab 証券のデータより(2021年1月24日時点)
CPERもJJCも銅の価格に連動するようになっていますので、以下のグラフに示すようにリターンはほとんど変わりません。
引用: Charles Schwab 証券のデータより(2021年1月24日時点)
どこの証券会社で買うことができる?
CPER | JJC | |
SBI証券 | 不可 | 不可 |
楽天証券 | 不可 | 可 |
マネックス証券 | 不可 | 不可 |
楽天証券ではJJCを購入できることが確認できています。
ちなみに、銅ETFとしてはウィズダムツリーより投資信託が販売されています(1693)ので、CPERの代替としては良いかもしれません。
*いずれも2021年1月24日時点での情報
銅の需要について
アメリカにおける銅の使用は、基本的には産業用途が主になっています。
- ビルの建設
- 発電関係
- 輸送関係
- 消費財
- 機械関係
などなど。
銅線は家電製品に使用されていますし、銅管は冷暖房システムに使われたりと日々の生活でなくてはならない存在ですね。
また、車やトラックでもモーターやワイヤー、ラジエーター、ブレーキ、ベアリングなどでも使用されており、車一台あたり1.5kmの銅線が使用されており、小型車でも20kg、高級車やハイブリッドカーでは45kgも使用されています。
出典: Uses of Copper
世界の地域別に見てみますと、製造業が盛んな中国が圧倒的に多くなっています。
出典: Here Are The World's Big Consumers Of Copper
銅の供給について
銅を生産している国は、チリが世界一です。
アンデス山脈付近での採掘が近年は多くなってきています。
出典: Uses of Copper
アジアを始め新興国での需要が高まると、長期的に見れば需要が追いつかなくなる可能性があります。
もちろん、今後の生産計画や需要の推移など、種々変動要因は含まれます。
出典: Copper Fundamental Outlook - Buy The Dips
銅を使用するのはなぜ?
銅線や配管などで使用される理由は、銅には次の特性や特徴があるからです。
- 電気を良く通す
- 熱を効率よく伝える
- 殺菌作用がある
- 加工がしやすい
- 錆にくい
- 見た目が美しい
- 安い
参考
全ての脊椎動物の血は赤色をしていますが、タコやイカなどの軟体動物の血は青色をしています。
我々の血が赤い理由は、ヘムと呼ばれる鉄を含むタンパク質によるものです。
一方、タコやイカなどは、鉄ではなく銅を含むヘモシアニンと呼ばれるタンパク質が酸素と結ぶつくことで青色になります。
まとめ
金や銀などの貴金属類とは違い、銅の用途はほとんどが産業用途です。
世界の人口が増え経済活動が続き、代替材料が出てこない限りはこれからも需要は伸び続けるでしょう。
以上です。