台湾で永住権を取るにはどうすれば良いのか、またどんなメリットがあるのか?
実際に移民局へ行って聞いてきました。
永住権とは?どんなメリットがあるの?
永住権とはつまり、台湾で生活をするにあたって台湾人と同じ権利を有することができるようになる権利です。
具体的にどんなメリットがあるのか?
ココがおすすめ
・ビザの更新をせずに10年間の滞在が可能
・出入国時に台湾人用のルートで通過できる(イミグレの手続きが簡単で早い)
・会社を興す際に必要な初期登録料50万元(≒200万円)が不要 など
うーーーん、正直あんまりパッとしないですよね。
台湾に長く住まれたことがある方や、現地でビジネスをしている方はメリットとして認識できるかとは思いますが、、、。
取得方法は?5年間の滞在が必要?
まずは永住権取得の「権利」を得るために最低限必要なこと、それは5年間の台湾滞在です。
5年間ずっと台湾にいる必要はなく、183日以上の滞在で1年の滞在と認められます。
(実際はそれ以外にも方法があるのですが、一般の方はこれが一番現実的な権利取得条件です)
ココに注意
観光ビザ、ワーホリ、学生ビザでの滞在は対象外
となると、つまり就労ビザで台湾で仕事をして「5年間税金を払いなさいよ」ということです。
この最低限の条件を満たした後、以下の必要書類の準備と提出が申請の際に必要になります。
必要書類
1. 永住権(APRC)申請書 / A completed APRC Application Form
2. 1枚のカラー写真 / One color photograph
3. 新しいパスポートと古いパスポートのオリジナルとコピー / Original copy and one photocopy of new and old passport
4. 外国人居住許可(ARC)の原本とコピー / Original copy and one photocopy of Alien Residence Card
5. 健康診断証明書 / Satisfactory health examination certificate
6. 財産証明書(もしくは特別な技能の証明) / Proof of financial assets or special skills and talents.
7. 過去5年間の日本国と台湾両国での無犯罪記録 / Police criminal record certificates issued by the government of the applicant's home country and by R.O.C(Taiwan) in the most recent five years.
8. その他関連書類 / Other relevant identification documents
9. 1万元の申請費用 / Fee NT$10,000
10. 移民局との面接
5年間台湾にいて権利が発生し、面倒な書類も集め1万元を払って申請をしても、最後に一つ落とし穴がありますのでご注意を!
ココに注意
申請後最低2ヶ月は台湾にいる必要がある
申請後2ヶ月間台湾にいられない、その際に現在保有のARC(居留証)を返還するなどといった場合は、残念ながら永住権の取得は不可能です(実は私はそのレアなパターンで最後の最後に取得が叶わず)。
申請後、台北オフィスにて審査などが始まり、約1〜2ヶ月後に審査完了となった後、最終面接があります。
その際に、居留証を持っていないと審査対象から外れてしまようです(そもそも、パスポートの原本を一時的に提出しておく必要があるので、申請後台はパスポートが戻ってくるまで台湾の外に出ることはできませんが)。
移民局で40分の間、3人の方と交渉しましたがダメでした。。。
なかなか無いケースだと思いますが、ご注意ください。
権利維持が大変?
上記の流れからやっと取得した永住権(APRC)ですが、維持する為には以下の注意点を守らないといけません。
ココに注意
年間183日以上台湾を留守にすると失効となる
つまり、維持していく為には、台湾人として過ごさなければいけません。
永住権を入手したから油断して、1年の大半を日本で過ごして、年末の寒い時だけ台湾に避寒地として遊びに行こう、なんてことをすると初年度で剥奪となりますのでご注意を。
恐らく5年も台湾に住んで、面倒な工数をかけてまで永住権を取られる方は、日本よりも台湾にいたいと思う方のはずですので問題はないかと思いますが。
まとめ
台湾に永住したり、現地で仕事を長期的にする予定がない方にとっては、取得までの条件がかなり厳しい割にメリットが小さいように思えたり、維持も大変ということで、それほど魅力的には映らないかもしれません。
他国の永住権ということなので取得自体、勿論簡単ではないのですが、上記の通り台湾で今後も長期在住を考えている方にとっては逆にかなり魅力的に映るはずです。
特に現地でBizを始めようと考えている方などにとっては大きなアドバンテージとなります。
今はそんな気は無くても、何らかの理由で現地に長期滞在の予定の方は、参考程度に頭に入れておくと将来役たつかもしれませんね。
欲しいと思って簡単に手に入る権利ではないので。
では、本日はこの辺で。