投資

TIPSのETFを比較【TIP, SPIP, SCHP】

こんにちは。

コロナショック前までは年平均2%程度のインフレを続けてきましたが、ロックダウンの影響などもあり2020年5月には0.1%程度まで減少しました。

少しずつ経済も再開し始め、2020年8月時点で1.3%程度までインフレ率が回復してきています。

引用: What is the Current Inflation Rate?

 

今回の記事では、インフレ率や物価指数に連動するTIPSのETFについて調べましたのシェアしたいと思います。

こんな方におすすめ

  • TIPSのETFに興味がある方

この記事のまとめ

  • シャープレシオは1%以上であり比較的良好。
  • 1年リターンは8%程度。
  • 費用は0.2%以下であり比較的安い。

TIPSを簡単に解説

TIPSって何?

  • 債券の一種。
  • Treasury Inflation Protected Securityの頭文字をとったもの。
  • インフレ連動国債物価連動債と言われています。

TIPSと通常国債の違い

TIPSはインフレになると、元本が上昇し、それに伴いクーポン金額が上昇します。

ですので、通常国債と比較してインフレヘッジが施された商品と言われています。

 

今回の記事で紹介するETFは以下の3つです。

TIPSのETF

  1. TIP
  2. SPIP
  3. SCHP

 

TIP, SPIP, SCHPは何が違う?

シンボルTIPSPIPSCHP
会社ブラックロックステートストリートチャールズシュワブ
費用0.19%0.12%0.05%
利回り0.86%1.24%0.95%
配当スケジュール毎月毎月毎月
運用額$23.7B$2.0B$12.1B
設定日12/04/200305/25/200708/05/2010
所有数494336
シャープレシオ1.00%1.00%1.02%
1年リターン8.93%9.20%8.94%
3年リターン5.54%5.77%5.58%
5年リターン4.44%4.60%4.51%
10年リターン3.54%3.64%3.55%

*2020年9月14日時点でのデータを使用。

いずれも利回りは1%以下であり、配当としては魅力が高いとは言えません。

パフォーマンス的には大同小異ですが、若干SCHPがアウトパフォームしています。

費用もいずれも安いですが、SCHPが0.05%と非常に魅力的な手数料となっています。

シャープレシオも1.0%程度であり、米国債ETFと比較しても引けを取らないどころか良好な数値となっています。

 

 

ちなみに投資国先は全て米国であり、格付けもAAAです。

 

 

満期日の比較

いずれも構成割合は似たり寄ったりとなっています。

期間としては10年以内が8割以上を占めており、平均すると7~8年程度となっています。

米国総合債券と同じくらいですね。

 

 

引用: Charles Schwabより抜粋(9月14日時点のデータを加工して使用)

TIPSを推奨するポートフォリオ

イェール大学CIOを30年以上務めてこられてきたデイビットスウェンセン氏は資産配分が非常に大事だと説かれています。

「イェール大学流投資戦略」にも書かれていますが、TIPSを15%ほどポートフォリオに含めることを推奨されています。

 

まとめ

今回の記事ではインフレ率や購買力に連動するTIPSに関するETFについて記事を書かせていただきました。

政府による財政出動が前例にない規模で行われており、将来の動向は本当にわかりません。

このままインフレが続くのか、日本のようにデフレになるのかわかりませんが、資産を分散させてリスクを低減させる目的で少しくらいは持ってても良いのかなと個人的には感じました。

ちなみに、新債券王と言われているジェフリーガンドラック氏は、「今のところ魅力なし」とコメントされています。*

*引用: 逆転に備える投資戦略

 

投資は自己判断でよろしくお願いします。

 

以上です。

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ東部情報へ

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

米山ゆたか

30代前半でアッパーマス層達成し、30代半ばで準富裕層達成。 旧帝大院卒のメーカー開発マン。

-投資

© 2024 サラリーマンブログ Powered by AFFINGER5