準富裕層を達成した時に思った以上に感慨が湧かなかった理由をずっと考えていたのですが、ようやく自分の中で腑に落ちる答えが見つかりました。
バーンアウトしたように、少し散財が増えてしまい無駄な買い物もチラホラありました。
結論としては、お金を貯める動機と目標が曖昧だった為、このようなことになってしまったと考えています。
私的な意見ですが以下述べていきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 30代半ばで準富裕層を達成した時の心境が知りたい方
資産を増やしてた時の思考プロセス
まず、私がお金を貯め始めた時から準富裕層達成までの思考の流れを振り返ってみますとざっくり以下のような流れです。
- 「何となく将来のお金が不安だな」
- 「とりあえずお金を貯めよう」
- 「何か目標欲しいな」
- 「野村総研のこの指標いいやん」
- 「倹約するぞー」
- 「アッパーマス層達成!」
- 「準富裕層達成!」
- 「次の富裕層まであと5000万。。。」
と、いった感じです。
引用: 野村総研のデータを加工して使用
色々ツッコミどころがある思考プロセスですが、私に共感してくれる人も多いのではないかと思います。
それはさておき、冒頭でも述べた通り、漠然としたお金に対する不安からお金を始め、曖昧な目標設定が原因だと考えています。
曖昧な目標設定は好ましくない
人によって考えた方は異なりますが、資産形成を行う理由として以下のようなものが挙げられると思います。
- 老後の資金
- 子供の将来の為
- 万が一に備えて
- 数字遊びとして積み上げて楽しいもの
- 対価を達成するためのツール
- 人生を自由にしてくれるもの(と期待されるもの)
- etc
私の場合は、結婚した当初ほとんど貯金がなかったことに加えて、夫婦共々裕福な家庭で育ったわけでもありませんし(私の場合はむしろ貧乏)、マネーリテラシーもほとんどなかった為、「取り敢えず貯金や!」という発想になってしまったのです。
最初はゲーム感覚でお金が貯まっていくのが楽しいのですが、アッパーマス層を過ぎた後も早く準富裕層を達成したいという思いで邁進していきました。
しかしながら、この「準富裕層になる」こと自体には何の意味もなく、ブログとTwitterのプロフィールに書けるくらいしかメリットはありません。
結局は、野村総研によって定められたものであり、彼らの枠組みにハマって一喜一憂しているだけに過ぎないのです。
「ところで、何で準富裕層を目指してたんだっけ?」
ってなるんです。
加えて私の場合は、コロナ禍だったこともあり、
「もうちょっとあの時お金使っておけば良かった」
って思いました。
恐らくですが、準富裕層(もしくはアッパーマス層)を何となく目指して来られた方は、かなり共感頂けると思います。
以上をまとめますと、自身の中で達成感を得たいのであれば、まず自分の人生の中で資産を増やすことがどういう位置付けのものであるかを考え、そしてそれに基づき自分でマイルストーンを定めクリアしていくべきだと思われます。
そして私の場合は、「色々お金は使うけど、最終的に経済的独立まで達成できたら尚良い」くらいの感覚であることがわかりました。
経済的独立は人によって違う
経済的独立は、資産や収入面のみならず、自身の支出額を鑑みなければ計算はできません。
私の場合ですと、これまでずっと家計簿をつけてきたおかげで大まかな家計状況は把握できており、大きく2つの出費のタイプに分かれます。
①特に贅沢をしない場合: 約月30万円
②少し贅沢をする場合: 約月70万円
つまり私の場合、月30万円あれば日常生活を送るには何の問題もなく過ごすことができますが、旅行などに定期的に行くのであれば月70万円が必要ということです。
4%ルールに基づいて計算しますと、①の経済的独立には9000万円必要で、②の少し贅沢する場合は2億1000万円必要ということがわかります。
以上のことをまとめますと、私自身が考えるべきマイルストーンは以下のようになります。
このマイルストーンは、個人によって異なるべきであり、各々が各々の定めた山に登るべきなのです。
ちなみにこの計算は、「4%ルール」に基づいて計算を行っています。
FIRE達成までの詳しい道のりや、お金に対する価値観を見つめ直したい方は「お金か人生か」を一読することをお勧めします。
「経済的独立」を頑張って目指さない理由
私の場合は、大きく3つあります。
- 妻があまり働きたくないから。
- 自身の性格に難があるから。
- サラリーマン生活は嫌いじゃないから。
まず、ライフシフトなどでも言及されていますが、夫婦共働きで資産を築く方が間違いなく効率的です。
リスクヘッジもできてますし、独身の時は絶対にそうするだろうと考えていました。
しかしながら私の場合は残念ながら性格に難があり、
- 四六時中ずっと家族と一緒にいること
- 休日に料理を作ること以外の家事をすること
- 定期的に義実家を訪れること
- オブラートに包んだ言葉を使うこと
などはストレスが貯まる為、絶対にしたくないというかできません。
寛大な心を持つ私の妻は全く以上のことに言及せず、唯一の要望が「そんなに働きたくないこと」です。
もうある程度資産が貯まり、老後のお金に関してもある程度目処がついた状態であれば、わざわざお互いのストレスが溜まる選択をする必要が無いと考えた為です。
更には、私の場合は特に仕事を辞める理由が見つからないからです。
給料も十分頂き、福利厚生も充実してて、一生付き合っていきたいような人にたくさん出会うことができました。
これまで沢山会社からはベネフィットを頂きましたし、主張すればチャンスは貰えるし、自分のような凡人には恵まれ過ぎた環境といっても良いでしょう。
勿論、楽しく無い仕事もたくさんありますし、例外的に嫌な人もいますが、それは仕方ないことです。
ですので、経済的独立を目指すあまり本業を疎かにしたり、会社の人と楽しく過ごせる時間が減るのであれば、焦って目指す必要は無いのかもと考えました。
以上です。