準富裕層を達成し、ある程度資産に余裕ができましたので、贅沢をしなければ大概の物は買えるようになりました。
地方であればキャッシュでマイホームも買えますが、私がそのような選択をすることはありません。
家に限らずあらゆるモノを買うとき、私には大きく2つの判断基準があるからです。
その判断基準とは以下の2点です。
- 損か得か
- 自由になるのか重荷になるのか
こんな方におすすめ
- 持ち家か賃貸で迷っている方
目次
損か得か
勤めている会社にもよりますが、サラリーマンの場合は、持ち家よりも賃貸の方が得だと考えています。
家賃補助はサラリーマン最大の福利厚生
家賃補助の金額は会社や家族構成、勤務地域によっても異なりますが、月々数万円程度は支給されます。
私が住んでいる地域の場合では、月々5万円程度の補助となります。
他方で、持ち家にしたとたん住宅補助はなくなります。
25歳から持ち家にした場合と社宅で住宅補助を受け続けた場合では、1200万円も会社から貰える金額が減ってしまいます。
都心部など、補助割合が大きいところでは更にその金額は大きくなってしまいます。
計算方法
条件: 25歳から45歳まで20年間家賃補助を受け取る。
補助額: 5万/月
合計: 5万/月 x 12ヶ月 x 20年 = 1200万円
マイホームを投資対象にはならない
ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」にもありましたが、マイホームを買っても自分で住んでしまえばキャッシュをポケットに入れてくれません。
むしろ何十年もの負債を抱えることになりますので、普通に考えれば損をしてしまいます。
私個人としては不動産投資には、あまり明るくありませんので、資産価値が増えるであろう物件を選ぶことができません。
バフェット氏やピーターリンチ氏も常々言っていますが、よく理解していないのに買ってはいけません。
100歩譲って良い物件が見つけられたとしても、日本の不動産が資産ポートフォリオの大半を占めるのは、合理的ではありません。
REITみたいに流動性も高くありませんし、多額のお金を投入する理由が見当たりません。
自由になるのか重荷になるのか
心理的にも重荷になる
私の人生の価値観として、(家族を除いて)できるだけ身軽でいて、色んなことを経験したいと考えています。
一度家を購入すると、定住することが大前提となってしまいます。
会社がどんなに辛くても転職するのも躊躇ってしまうでしょうし、子供が学校でトラブルに巻き込まれた時もすぐに引っ越しするという判断を下せないかもしれません。
アメリカ駐在中も、150平米くらいのかなりいい家に住んだこともありました。
家具も揃えて快適な家を作ってみましたが、それでもしばらくすると飽きが来てしまうくらい、自身が飽き性ってことも理解しています。
加えて、子供もあと10数年もすれば巣立っていきますし、同じ場所で同じ家にずっと住んだ方が良いという理由も見当たりません。
キャッシュフロー面でも重荷になる
家を購入してしまうと、ローンの支払いの他にも固定資産税や修繕積立などお金がかかってしまいます。
35歳の私が今から35年ローンを組んだら、70歳まで支払いを続けなければならず、修繕積立額なども年々増えていくことでしょう。
- 今の会社がこのまま存続するとも限りませんし、
- そんな時に、同じ給料水準を払える企業は近くにありませんし、
- そもそも70歳まで自分が働ける状態かわかりません。
他方で、賃貸の場合ではその時の状況に応じて、身の丈にあった必要な家を探せば良いだけです。
資産価値という面のみならず、キャッシュフローの面で考えても持ち家は大きな重荷となってしまうと私は考えています。
家を買う時はどんな時か
上記したことの多くが解決した時には、家の購入という判断に至るかもしれません。
例えば、
- 金銭的にかなりの余裕ができた時(家を購入しても資産ポートフォリオの少なくとも半分以下)。
- 子供が巣立ったり、居住者の家族構成が変化しなくなった場合。
- 色んなところを転々とすることに飽きた時。
- 家を理由に選択の幅が狭くならなくなった時。
- 引っ越したりするのがしんどくなった時。
- 家の売買の流動性が上がった時。
などが挙げられます。
あるいは、DIYが趣味になったりしたら家の購入というのも選択に入るかもしれません。
終わりに
上記に述べたのは、あくまで私の価値観であり、万人に受け入れられるものでは無いと思います。
それぞれの価値観に応じて、身の丈にあった物を、周りに流されず、自分の頭でしっかりと考えて購入することが一番大事です。
自身が不幸にならないお金の使い方を皆さんがされることを望みます。
以上です。