こんにちは、Cozです。
2020年7月現在、私の投資ポートフォリオはコモディティへの投資を除くと、全てアメリカへの投資となっています。
大幅に下落を示した3月から、米国株価は復調してきており、目下の経済状況とは大きく異なる様相を示しています。
レイダリオ氏は「現金はゴミ」だと発言もされており、現金保有は最も良くない投資の一つとして挙げられていました。
世界が大きく変わる「新秩序(ニューワールドオーダー)」の中で投資を行う中では、「分散」が最も大事と言及されています。
そこで、今回の記事では米国以外の債権にも投資できるETFについて調べてみました。
こんな方におすすめ
- 米国以外の総合債券ETFのことが知りたい方
この記事のまとめ
- 過去5年のパフォーマンスは、米国総合債券と同等以上。
- 配当利回りはどちらも2%以上あり、米国債より良い。
- 日本が投資先の中で最も大きい割合。
個人的には、BNDXを今後は買い増して行きたいと思います。
総合債券ETFとは?
投資適格債券全体に投資ができるようなETFのことです。
国債のみならず、社債や地方債など様々な種類の債券が、この製品には組み込まれています。
AGGやBNDは米国のみでしたが、今回の記事で紹介するBNDXとIAGGは、米国以外の各国に対してグローバルに投資できるようになっています。
BNDXと IAGGは何が違う?
シンボル | BNDX | IAGG |
製品名 | バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF | iシェアーズ・コア国際総合債券ETF |
会社 | バンガード | ブラックロック |
費用 | 0.08% | 0.09% |
利回り | 3.30% | 2.30% |
シャープレシオ | 1.07% | 1.15% |
配当スケジュール | 毎月 | 毎月 |
運用額 | $27.9B | $2.4B |
設定日 | 05/31/2013 | 11/10/2015 |
所有数 | 6,279 | 3,590 |
Year | 4.14% | 4.63% |
3 Year | 4.98% | 5.20% |
5 Year | 4.43% | -- |
平均デュレーション | 8.43年 | 7.68年 |
引用: Charles Schwabより抜粋(8月5日時点のデータを使用)
メモ
- 配当利回りは、BNDXの方が高いです。
- 費用も0.1%程度で以下であり、非常に低い水準になっています。
- シャープレシオは1以上であり、比較的良い数値です。
過去5年のパフォーマンスを比較してみますと、値動きの仕方は比較的似ていますが、IAGGの方が良いパフォーマンスを示しています。
引用: Charles Schwabより抜粋(8月5日時点のデータを使用)
BNDXと IAGGの投資対象について
投資している国: 先進国がメイン。日本への投資割合が高い
BNDXとIAGGの両方とも、日本とフランスへの投資割合が多いことがわかります。
いずれも、先進国に対して投資していますが、IAGGは中国への投資が10%程度含まれています。

債券の種類: 国債が8割近く
米国総合債券のAGGやBNDでは、国債の組み入れ率は50%以下でしたので、同じ"総合債券"という名前でも中身は結構異なっています。
BNDXもIAGGも国債が8割近くを占めており、その次に社債が15%程度組み込まれています。
格付け: 投資適格以上がほとんど
いずれもBBB以上の投資適格債で占められています。
IAGGは一部、格付けされていない債券が含まれていますが、割合としては非常に少なくなっています。
米国総合債券とどっちの方がパフォーマンスが良い?
BNDXとBNDを比較してみます。
シンボル | BNDX | BND |
会社 | バンガード | バンガード |
費用 | 0.08% | 0.04% |
利回り | 3.30% | 2.57% |
シャープレシオ | 1.07 | 1.18 |
配当スケジュール | 毎月 | 毎月 |
運用額 | $27.9B | $51.3B |
設定日 | 05/31/2013 | 04/03/2007 |
所有数 | 6,279 | 17,786 |
1 Year | 4.14% | 10.55% |
3 year | 4.98% | 5.77% |
5 Year | 4.43% | 4.51% |
平均デュレーション | 8.43年 | 6.45年 |
引用: Charles Schwabより抜粋(8月5日時点のデータを使用)
BNDの方が、費用も安く、運用額も大きく、シャープレシオも高く、直近のパフォーマンスも良い結果となっています。
BNDXが販売された2013年からの値動きを比較してみますと、BNDXの方が良い結果に見えます。
しかしながら、上記表にもある通り、比較する期間によってはBNDの方が良いパフォーマンスを示しています。
引用: Charles Schwabより抜粋(8月5日時点のデータを使用)
まとめ
今回の記事では、グローバルに投資ができる総合債券ETFについて紹介しました。
BNDXとIAGGもどちらも、米国総合債券と比較しても引けを取らないくらい、良いリターンを示しています。
費用も安く、配当利回りもそこそこ良いので、今月から早速投資して行きたいと思います。
以上です。