こんにちは。
2020年7月現在、私の投資ポートフォリオはコモディティへの投資を除くと、全てアメリカへの投資となっています。
大幅に下落を示した3月から、米国株価は復調してきており、目下の経済状況とは大きく異なる様相を示しています。
レイダリオ氏は「現金はゴミ」だと発言もされており、現金保有は最も良くない投資の一つとして挙げられていました。
世界が大きく変わる「新秩序(ニューワールドオーダー)」の中で投資を行う中では、「分散」が最も大事と言及されています。
そこで、今回の記事では米国以外の債権にも投資できるETFについて調べてみました。
こんな方におすすめ
- 米国以外の総合債券ETFのことが知りたい方
この記事のまとめ*
- 過去5年のパフォーマンスは、米国総合債券と同等以上。
- 配当利回りはどちらも2%以下であり、米国債より良くない。
- BNDXの債券は投資格付けが悪化傾向。
*2021年4月16日に情報更新。
目次
総合債券ETFとは?
投資適格債券全体に投資ができるようなETFのことです。
国債のみならず、社債や地方債など様々な種類の債券が、この製品には組み込まれています。
AGGやBNDは米国のみでしたが、今回の記事で紹介するBNDXとIAGGは、米国以外の各国に対してグローバルに投資できるようになっています。
BNDXと IAGGは何が違う?
シンボル | BNDX | IAGG |
会社 | バンガード | ブラックロック |
費用 | 0.08% | 0.08% |
利回り | 0.98% | 1.60% |
配当スケジュール | 毎月 | 毎月 |
運用額 | $134.9B | $3.7B |
設定日 | 05/31/2013 | 11/10/2015 |
所有数 | 6343 | 4006 |
1年リターン | 2.68% | 1.91% |
3年リターン | 3.99% | 4.03% |
5年リターン | 3.28% | 3.43% |
平均デュレーション | 8.30年 | 7.89年 |
引用: チャールズシュワブ より抜粋(2021年4月16日時点のデータを使用)
メモ
- 配当利回りは、IAGGの方が高い。
- 費用は、どちらも0.08%であり、非常に低い水準。
BNDXとIAGGのチャートはそれぞれ以下の通りです。
BNDXと IAGGの投資対象について
投資している国: 先進国がメイン。
BNDXとIAGGの一番の違いは中国への投資割合です。
IAGGは中国への投資がかなり多くなっており、次いで日本、フランス、ドイツ、イギリスの順番になっています。
BNDXはイタリアへの投資割合が比較的高くなっています。

引用: チャールズシュワブ のデータを加工して使用(2021年4月16日時点のデータを使用)
債券の種類: 国債が8割近く
米国総合債券のAGGやBNDでは、国債の組み入れ率は50%以下でしたので、同じ"総合債券"という名前でも中身は結構異なっています。
BNDXもIAGGも国債が8割近くを占めており、その次に社債が15%程度組み込まれています。
引用: チャールズシュワブ のデータを加工して使用(2021年4月16日時点のデータを使用)
格付け: BNDXは悪化傾向もIAGGは投資適格がほとんど
2020年8月の時点では、BNDXの債券に投資適格(BBB)以下のほとんど含まれていませんでしたが、2021年4月16日時点では、AAAの債権割合が減っており、レート付けされていない債権が増えています。
他方、IAGGは若干AAAの割合が減少しているものの、ほとんど変化ありません。

引用: チャールズシュワブ のデータを加工して使用(2021年4月16日時点のデータを使用)
まとめ
昨夏では以下のようなコメントを残しましたが、ここ最近は利回りは利回りの悪化やインフレ懸念から債券投資への魅力が大幅に減っています。
私自身も債券への投資割合を大幅に減らしており、資産全体の10%程度で調整しています。
2020年8月5日時点のコメント
"今回の記事では、グローバルに投資ができる総合債券ETFについて紹介しました。
BNDXとIAGGもどちらも、米国総合債券と比較しても引けを取らないくらい、良いリターンを示しています。
費用も安く、配当利回りもそこそこ良いので、今月から早速投資して行きたいと思います。"
以上です。