こんにちは。
グラントカードンがYoutubeで紹介している、億り人になるための5つのステップ(5 steps to become millionare)について解説します。
(リンクは記事の一番最後に添付しています。)
この手の記事は、巷に溢れていますし、現実的でないものも少なくありません。
しかしながら、マインドセットとして参考になるものがありますので、紹介したいと思います。
この記事のまとめ
- 明確なターゲットを持つ
- 額面収入の40%を貯蓄
- 貯蓄を投資に回す
- 不労所得が収入と同じになるまで続ける
- 目標資産額になるまで続ける
億り人になるための5つのステップ
step
1明確なターゲットを持つ
ここでの目標は1億円の資産を築くことです。(動画の中では、10億円を目標にしろって言っていました。)
具体的な金額を目標に置き、その目標を達成するために行動を起こすことが第一ステップです。
ここで大事なのは、金額そのものではなく、お金の心配がなく自由になることです。
ポイント
- 目標を変えれば全てが変わる
step
2額面収入の40%を貯蓄
ここが一番難しいところで、「額面収入の40%を貯蓄」することができれば、誰でも富裕層(ミリオネア)になれると言っています。
ただし、例として計算していた金額が月収100万円とか300万円とかでしたので、割合そのものは参考にならないかもしれません。
なぜなら、額面収入の40%を貯蓄し、40%程度が税金で、残りの20%で生活するというモデルだったからです。
日本だとここまで税金取られませんし、こんなに稼げる人はほんの一握りですので。
日本人でも、三菱サラリーマンさんは収入の80%を投資に回していたとのことですので、今更ながら驚かされます。
ポイント
- 決められた金額でなんとしても生活するということです。
step
3貯蓄を投資に回す
お金を銀行に預けているだけではダメで、投資をしなければなりません。
この方も、レイダリオ氏と同様に、「現金はクソだ(Cash is SH*T)」と言われています。
アメリカの場合ですと、近年のインフレ率は2%以上です。
銀行にお金を預けていても、インフレして資産は目減りするだけです。
よって、貯金はリスク投資だと言われていました。
なので、貯金するのではなく、お金を産むものに投資をしなければならないというロジックです。
ポイント
- 投資をする時には、お金をリスクに晒さないこと
step
4不労所得が収入と同じになるまで続ける
毎月キャッシュが得られるものに、投資をすることが大事とのことです。
グラントカードンが、グーグルに投資をしないのは配当がないからですし、AT&Tも三ヶ月に1回しか配当がありません。
日本とアメリカの違いもあるかもしれませんが、一番安全な投資は不動産と動画の中では言及されていました。
銀行は、株を買うのにお金は貸してくれませんが、不動産を買う時にはお金を貸してくれます。
ここの一番の違いはキャッシュフローです。
step
5目標資産額になるまで続ける
あとは愚直に投資を続け、黙々と目標資産額、あるいは必要なキャッシュフローが得られるまで繰り返すだけです。
では、実際に日本で得られるようなお給料で、億り人になることができるのか計算してみたいと思います。
計算してみる
以下のような、例で計算してみます。
例
額面年収: 800万円
年間投資額: 320万円 (年収の40%)
税金など: 200万円
年間生活費: 280万円 → 23.3万円/月
生活費について
【8400万円の資産が必要?】LeanFIRE(リーンファイア)とFatFIRE(ファットファイア)についてでも紹介しましたが、二人以上世帯の平均消費支出は, 1世帯当たり 27万9671円となっています。
素直に計算しますと、月々23.3万円で暮らすには月に4~5万円ほど節約する工夫が必要と思われます。
全く生活できないという程ではありませんので、現実的な数値だと言えます。
投資について
高配当株を主な投資先と仮定しますと、税引き後利回りで4%あれば良い方だと言えます。
増減配が無いとして、毎年配当金が積み上がっていき、年間生活費を上回るには17年間かかる計算です。
さらに、1億円の資産を達成するには21年かかる計算となります。
利回り8%を達成できたとするのであれば、9年目に生活費を賄うことができ、17年目には1億円の資産を達成することができます。
税引き後利回り4%で計算 | 税引き後利回り8%で計算 | |||
総投資額(万円) | 配当金(万円) | 総投資額(万円) | 配当金(万円) | |
1年目 | 320 | 13 | 320 | 26 |
2年目 | 653 | 26 | 666 | 53 |
3年目 | 999 | 40 | 1039 | 83 |
4年目 | 1359 | 54 | 1442 | 115 |
5年目 | 1733 | 69 | 1877 | 150 |
6年目 | 2123 | 85 | 2348 | 188 |
7年目 | 2528 | 101 | 2855 | 228 |
8年目 | 2949 | 118 | 3404 | 272 |
9年目 | 3387 | 135 | 3996 | 320 |
10年目 | 3842 | 154 | 4636 | 371 |
11年目 | 4316 | 173 | 5327 | 426 |
12年目 | 4808 | 192 | 6073 | 486 |
13年目 | 5321 | 213 | 6878 | 550 |
14年目 | 5853 | 234 | 7749 | 620 |
15年目 | 6408 | 256 | 8689 | 695 |
16年目 | 6984 | 279 | 9704 | 776 |
17年目 | 7583 | 303 | 10800 | 864 |
18年目 | 8206 | 328 | 11984 | 959 |
19年目 | 8855 | 354 | 13263 | 1061 |
20年目 | 9529 | 381 | 14644 | 1172 |
21年目 | 10230 | 409 | 16135 | 1291 |
所感
利回り8%でキャッシュフローを得るのに、配当金だけでは非常に厳しいと思われます。
あまりにもリスクが高い銘柄を選択すると、減配や倒産する可能性もあるからです。
上記計算にはそぐわないですが、株式投資の市場平均を狙うことで資産価値の伸びは可能かもしれませんし、不動産投資などであればキャッシュフローを生み出すことができるかもしれません。
(実際に、グラントカードン氏は不動産投資をメインに行われています。)
「目標を定めて、無駄遣いをせず、資産を産むものに投資を行う」ことは、投資を行う方にとっては至極当たり前のことかもしれません。
グラントカードン氏のように、資産を貯めるまでは、車も買わず旅行も全く行かず、投資をし続けるのはとても強い意志が無いと継続できません。
個人的には、サラリーマンとしてしっかり結果を出して、入金力を高めることが現実的な解になると考えています。
以上です。